チキン南蛮、それは宮崎県を代表するソウルフードです。
揚げたチキンを甘酢にくぐらせた、しっとりジューシーなチキンの上にたっぷりのタルタルソースがかかっている、間違いなく美味しいヤツです。
私も宮崎県出身なので、子どもの頃からお店ではもちろん、自宅でも幾度となく食べてきました。
それくらい身近な食べ物なんです。
最近はメディアなどでも取り上げられる機会も増え、認知度も上がってきているように感じます。
が!!
これは県外に出た宮崎出身者あるあるだと思いますが、県外で出会うチキン南蛮がことごとくハズレだということ。
よく見かけるのが、からあげに甘酢が気持ち程度かかっていて、タルタルソースの部分はマヨネーズ。
タルタルソースがかかっていたとしても、なんだか違う。。
百歩譲って、チキン南蛮風となってればまだ良いんですが、そこに宮崎の味なんて書かれていた時には本当にガッカリします(>_<)
今回は、そんな事実とはかけ離れた残念なチキン南蛮のイメージを払拭するためにも、宮崎出身者である私が本場宮崎のチキン南蛮の作り方とコツについて紹介したいと思います。
宮崎のチキン南蛮の特長とは
まずは宮崎のチキン南蛮の特長についてざっくりまとめたいと思います。
ちなみに、チキン南蛮発祥については、県北部の延岡市にあるタルタルソースがかかっていない、甘酢のみの「直ちゃん」や、宮崎では超有名店、タルタルソースがたっぷりかかった、「味のおぐら」だったり諸説ありますが、元々はどちらも同じ洋食屋で修業されていたんだそう。
私はタルタルソースがたっぷりかかっているチキン南蛮が好みなので、今回はタルタルソースがかかっているタイプのチキン南蛮の特長について紹介します。
- 卵にくぐらせて揚げる(唐揚げとは全然違う)
- タルタルソースが甘い
- 鶏むね肉を使う
宮崎でもお店によっては鶏もも肉を使用している所もありますが、元々はパサつきやすい鶏むね肉を美味しく食べるためにチキン南蛮が生まれたんだそう。
味のおぐらは胸肉を使用したチキン南蛮です。
鶏むね肉だとあっさり、鶏もも肉を使用するとジューシーで濃厚なチキン南蛮になります。
私は断然鶏むね肉派です(*^^)v
特に自宅で作る際は手頃な価格の鶏むね肉がお財布にも優しいのです(*´з`)
宮崎の味!チキン南蛮の作り方
ここからはチキン南蛮の作り方を紹介していきます。
個人的にチキン南蛮は多めに作ることにしています。
なぜなら。。。箸が止まらないから(;´・ω・)
チキン南蛮の材料(4人分)
今回はあえて、南蛮酢に市販の甘酢だれを使用しています。
手作りでも良いんですが、使う醤油やお酢によって味が変わってくるのと、市販の南蛮酢も結構おいしいので今回は市販の物にしました。
鶏むね肉 | 2枚(600~700g) |
卵 (卵液用) | 3個 |
マヨネーズ | 適量 |
塩 | 適量 |
こしょう | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
【甘酢だれ】 | |
市販の甘酢だれ | 1本 |
【タルタルソース】 | |
マヨネーズ | 200g |
砂糖 | 20g |
トマトケチャップ | 15g |
ゆで卵 | 2個 |
きゅうり | 100g |
玉ねぎ | 100g |
下準備として(鶏肉の下処理&タルタルソースを作っておく)
【鶏肉の下処理】
鶏むね肉の切り方です。
繊維を断ち切る切り方をすることで柔らかい食感になります。
上の画像でいうと、鶏の胸肉には矢印あたりにへこみがあります。
そこから右に2cmほどの所を点線のようにカットします。
次に、黒線のようにカットすることで繊維を断ち切ることが出来ます。
大体、1cmほどの食べやすい大きさに切っていきます。
ちょっとしたひと手間ですが、こうすることで食べた時に柔らかい食感になります。
次の下準備として、上の画像のように切った鶏むね肉をマヨネーズに30分ほど漬け込みます。
これもひと手間ですが、マヨネーズに漬け込むことで更に柔らかい食感の仕上がりになります。
【タルタルソース】
タルタルソースを作る上での準備として、きゅうりと玉ねぎは細かくみじん切りします。
みじん切りした後は、きゅうり、玉ねぎを塩もみしてから水洗いし絞っておきます。
タルタルソースには欠かせないゆで卵も用意しておきます。
全てが用意出来たら、混ぜ合わせてタルタルソースの仕上げです。
私の研究結果でいうと、ゆで卵はマッシャーで潰すのがおすすめです。
包丁でカットするよりも、マッシャーで潰した方が断然なめらかな仕上がりになります。
ゆで卵、きゅうり、玉ねぎを入れ混ぜ合わせたところにマヨネーズ、砂糖、ケチャップを入れ、しっかり混ぜ合わせます。
砂糖にケチャップ!?塩、こしょうじゃないの!?
と驚かれるかとは思いますが、宮崎のチキン南蛮のタルタルソースは甘いのが最大のポイントなんです(^^)
手順①下味をつけた鶏むね肉を小麦粉をまぶす
30分ほど、マヨネーズに漬け込んでおいた鶏むね肉に塩、こしょうで下味をつけ、小麦粉にまぶしていきます。
手順②全卵の溶き卵に鶏肉を通す
小麦粉にまぶした鶏むね肉を全卵の溶き卵に通していきます。
手順③鶏肉を揚げる
油は170℃
溶き卵に通した鶏肉を油に入れていきます。
薄くカットしているので3~4分ほどで揚がります。
唐揚げを揚げる手順とは違いますよね(^^)
これがチキン南蛮を作る上で一番大事な手順です(`・ω・´)
手順④南蛮酢につける
鶏肉が揚がったら冷めないうちに、あらかじめ火に通し、温めておいた南蛮酢につけます。
大体10~20秒ほどでOKです!
漬ける時間が短いようにもみえますが、あまり漬け過ぎるとべちゃべちゃになるので、これくらいがベストです。
南蛮酢は、手作りだと結構手間なので市販のもので全然OKです(^^)v
ちなみに今回私は、宮崎に住んでいる親族から市販の南蛮酢を送ってもらっていたので、そちらを使いました。
他にも市販のタレは種類も豊富にあります。手軽で美味しく作れるのでオススメです(^^♪
チキン南蛮のタレはチキン南蛮以外の料理にも使えるので便利なんです。
鶏の照り焼きや野菜の揚げびたしなど様々なメニューに活用出来ますよ♪
手順⑤汁気を切って盛り付け。タルタルソースを掛ければ完成
南蛮酢から取り出し、汁気を十分切ったら皿に盛りつけます。
たっぷりのタルタルソースをかけたら出来上がりです。
これでもか!ってくらいタルタルソースを付けて食べるのが宮崎のチキン南蛮の食べ方です(^^)
おわりに
今回は宮崎出身である私が本場、宮崎のチキン南蛮の作り方について紹介してきました。
宮崎のチキン南蛮を愛する熱意もお分かりいただけたと思います。。(;´・ω・)
ここでチキン南蛮を作る上でのポイントをおさらいします。
- 鶏肉は繊維を断ち切ることで柔らかい食感になる
- 切った鶏肉はマヨネーズに30分ほど漬け込む
- タルタルソースに使うゆで卵はマッシャーで潰してなめらかに
- タルタルソースはケチャップと砂糖で甘く
- 南蛮酢に漬ける時間は10~20秒でOK!
以上のポイントを押さえると、驚くほどしっとりジューシーなチキン南蛮になりますよ(^^)v
食べきれずに残ってしまったチキン南蛮は、翌日などにそのまま食べても美味しいんですが、サンドイッチやトルティーヤなどにリメイクするのもオススメです。
一味違ったチキン南蛮を楽しめますよ(^^)v
少し手間がかかる部分もありますが、タレなどは市販のもので十分なので、意外と簡単に自宅で宮崎のチキン南蛮を作ることが出来ます。
おうち時間も増えた昨今、ぜひ自宅でチキン南蛮を作ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。